ここを訪れる人に語りかける川の精の話にちょっと耳を傾けてください。
300年前、ここ・江川河岸にはたくさんの舟があったんだよ・・・。50石や60石の帆掛け舟が河岸に到着するのを待ちかねて、荷物の積み下ろし、荷車がひしめき。米や油・塩の問屋の男衆・女衆の掛け声、そして子どもたちは元気よく走り回ってネ・
一面桑園だった明治・大正・昭和の中ごろまでは春・夏・秋蚕で村の人口は蚕日雇いで3倍にも膨れたんだ・。みんな夜も寝ないで、蚕の世話をしたよ。家の中は蚕に占領されていたよ。蚕種屋、共同作業所、さらしや、機屋もあったさ。
上分・下久下村・下分江川村はお祭りも盛んだった。土手の向こうから笛や太鼓を打ち鳴らしながら男たちがやってきた。上分には「白蛇様」下分では八幡様のお祭りが賑やかだでね。そうそう、夕暮れになると「おとかっぴ」-*狐火をよく見たものさ。